円に内接する四角形
4 つの頂点が同じ円周上にある四角形を、円に内接する四角形といいます1。A(5,0)、B(3,4)、C(−3,4)、D(−4,−3) で調べます。
同一円周上にあること
4 点はすべて x2+y2=25 を満たします。
| 頂点 | x2+y2 |
|---|
| A(5,0) | 25+0=25 |
| B(3,4) | 9+16=25 |
| C(−3,4) | 9+16=25 |
| D(−4,−3) | 16+9=25 |
中心 (0,0)、半径 5 の円の上にあります。
向かい合う角の和
この四角形では、向かい合う角の和が 180∘ になります。円周角の定理から、∠A は A を含まない弧に対する中心角の半分、∠C は C を含まない弧に対する中心角の半分です。2 つの弧を合わせると円 1 周ぶんの 360∘ なので、和は必ずその半分になります。
逆も成り立ちます。向かい合う角の和が 180∘ の四角形は、必ず 1 つの円に内接します。4 点が同一円周上にあることを示す道具として使われます。
トレミーの定理
対角線には次の関係があります2。
AC⋅BD=AB⋅CD+BC⋅DA 実際に計算します。
| 長さ | 値 |
|---|
| AC | 45 |
| BD | 72 |
| AB | 25 |
| CD | 52 |
| BC | 6 |
| DA | 310 |
左辺は 45×72=2810、右辺は 1010+1810=2810 で一致します。
円に内接しない四角形では、この等式は成り立たず、左辺のほうが小さくなります。これがトレミーの不等式で、等号が成り立つのは円に内接するときだけです。
ブラーマグプタの公式
面積は 4 辺だけから求められます。s=2a+b+c+d として次のとおりです3。
S=(s−a)(s−b)(s−c)(s−d) この四角形では S=42 になり、シューレースの公式で 21(20+24+25+15)=42 と計算した値と一致します。三角形のヘロンの公式を四角形に広げた形で、円に内接する場合にだけ使えます。
グラフの 4 本の直線が 4 辺、上下 2 本の弧が 4 頂点を通る円で、大きな点は 4 頂点と円の中心 (0,0) です。
- Cyclic quadrilateral、Wikipedia
- Ptolemy's theorem、Wikipedia
- Brahmagupta's formula、Wikipedia