円に内接する四角形

44 つの頂点が同じ円周上にある四角形を、円に内接する四角形といいます1A(5,0)A(5, 0)B(3,4)B(3, 4)C(3,4)C(-3, 4)D(4,3)D(-4, -3) で調べます。

同一円周上にあること

44 点はすべて x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 を満たします。

頂点x2+y2x^2 + y^2
A(5,0)A(5, 0)25+0=2525 + 0 = 25
B(3,4)B(3, 4)9+16=259 + 16 = 25
C(3,4)C(-3, 4)9+16=259 + 16 = 25
D(4,3)D(-4, -3)16+9=2516 + 9 = 25

中心 (0,0)(0, 0)、半径 55 の円の上にあります。

向かい合う角の和

この四角形では、向かい合う角の和が 180180^\circ になります。円周角の定理から、A\angle AAA を含まない弧に対する中心角の半分、C\angle CCC を含まない弧に対する中心角の半分です。22 つの弧を合わせると円 11 周ぶんの 360360^\circ なので、和は必ずその半分になります。

逆も成り立ちます。向かい合う角の和が 180180^\circ の四角形は、必ず 11 つの円に内接します。44 点が同一円周上にあることを示す道具として使われます。

トレミーの定理

対角線には次の関係があります2

ACBD=ABCD+BCDAAC \cdot BD = AB \cdot CD + BC \cdot DA

実際に計算します。

長さ
ACAC454\sqrt{5}
BDBD727\sqrt{2}
ABAB252\sqrt{5}
CDCD525\sqrt{2}
BCBC66
DADA3103\sqrt{10}

左辺は 45×72=28104\sqrt{5} \times 7\sqrt{2} = 28\sqrt{10}、右辺は 1010+1810=281010\sqrt{10} + 18\sqrt{10} = 28\sqrt{10} で一致します。

円に内接しない四角形では、この等式は成り立たず、左辺のほうが小さくなります。これがトレミーの不等式で、等号が成り立つのは円に内接するときだけです。

ブラーマグプタの公式

面積は 44 辺だけから求められます。s=a+b+c+d2s = \dfrac{a + b + c + d}{2} として次のとおりです3

S=(sa)(sb)(sc)(sd)S = \sqrt{(s - a)(s - b)(s - c)(s - d)}

この四角形では S=42S = 42 になり、シューレースの公式で 12(20+24+25+15)=42\dfrac{1}{2}(20 + 24 + 25 + 15) = 42 と計算した値と一致します。三角形のヘロンの公式を四角形に広げた形で、円に内接する場合にだけ使えます。

グラフの 44 本の直線が 44 辺、上下 22 本の弧が 44 頂点を通る円で、大きな点は 44 頂点と円の中心 (0,0)(0, 0) です。

  1. Cyclic quadrilateral、Wikipedia
  2. Ptolemy's theorem、Wikipedia
  3. Brahmagupta's formula、Wikipedia