導関数と接線
曲線上の 1 点で触れる直線を接線といいます1。導関数がわかれば、接線の式はそのまま書けます。f(x)=x3−3x の x=2 における接線を求めます。
手順
| 段階 | 計算 | 結果 |
|---|
| 導関数を求める | f′(x)=3x2−3 | 式が出る |
| 傾きを計算する | f′(2)=12−3 | 9 |
| 接点を計算する | f(2)=8−6 | 2 |
傾き 9 で (2,2) を通る直線なので、次のようになります。
y=f(2)+f′(2)(x−2)=2+9(x−2)=9x−16 一般には、x=a における接線は次の形です。
y=f(a)+f′(a)(x−a) 曲線の種類が変わっても、この順序は変わりません。
接線が曲線と交わってもよい
接線は接点で曲線に触れる直線ですが、離れた場所で曲線と交わってもかまいません。x3−3x=9x−16 を解きます。
x3−12x+16=(x−2)2(x+4)=0 x=2 が重解、x=−4 が別の解です。この接線は (−4,−52) で曲線を横切ります。
接点で重解になることが、接することの代数的な意味です。曲線と直線を連立して重解が出れば接している、という判定はここから来ています。
接線は一次近似でもある
f′(2)=9 という値は、x=2 の近くで x が少し増えると y がその 9 倍ほど増えることを表します。
| x | f(x) | 接線の値 |
|---|
| 2 | 2 | 2 |
| 2.1 | 2.961 | 2.9 |
よく近い値です。接線は曲線の一次近似でもあります。
法線と水平な接線
接点で接線に垂直な直線を法線といい、その傾きは −f′(a)1=−91 になります。
接線が水平になるのは f′(a)=0 のときで、この関数では 3x2−3=0 より x=±1、つまり極大点と極小点です。接線の傾きを調べることが、そのまま増減を調べることになります。
グラフの 3 次曲線が y=x3−3x、直線が接線 y=9x−16 で、大きな点が接点 (2,2) です。
- Tangent、Wikipedia