その道の名人でも、ときには失敗することがあるということ。
書の達人である弘法大師・空海でさえ、字を書きあやまることがあった、という言い伝えに由来する。どんなにすぐれた者にも、思わぬ油断やしくじりはある、という戒めを表す。
名人の失敗をいうときや、自分の過ちをへりくだっていうときに使う。「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」と同じ意味である。なお、達人は道具を選ばない「弘法筆を選ばず」とは別のことわざである。