たがいに矛盾する二つの考えや要求が、どちらも同じだけ正しく見えて、両立しないこと。一方を立てれば他方が立たない、ふたつの理屈のせめぎ合いをいう。
「二律」は二つの法則や命題、「背反」はたがいにそむき合う意。哲学でいうアンチノミーの訳語で、ともに筋が通るはずの二つの主張が、ならび立たずに衝突する状態を指す。
両立できない要求や、解きがたい矛盾をかかえた状況をいうときに使う。「二律背反におちいる」という形が多い。「ジレンマ」「矛盾」と近く、どちらも捨てがたい板ばさみをいう。