ただで何かをもらうと、あとで思いがけない見返りを求められたり、かえって高くつく結果になったりするものだ、という戒め。気軽に受け取った親切ほど、あとが厄介だ、という教えである。
ただほど、ありがたく見えて、実は油断のならないものはない、という経験からきている。代金を払わずに得たものには、礼や義理、断りにくい頼みなど、目に見えない代償がついて回りがちだ、という考えがこめられている。
うまい話や、ただの品をすすめられて、迷うときの戒めとして使う。気前のよさの裏に、思わぬ負担がひそんでいるかもしれない、と用心をうながす言葉として、今も広く引かれる。