物事をうまく運ぶためには、ときにはうそをつくことも必要だ、という考えを表す。何もかも正直に言えばよいとは限らず、相手や場合によっては、うそが役に立つこともある、という教えである。
「方便」とは、もとは仏教の言葉で、人を真理へ導くために用いる、仮の手立てを指す。悟りへ導くためなら、方便としてのうそも許される、という考えが、日常の場面にも広がった言い方である。
相手を傷つけないための気づかいや、物事を丸くおさめるための工夫として、うそを正当化するときに使う。ただし、うそを重ねる言いわけにも使われやすく、使いどころには注意がいる。